茶屋のだんぢり漫遊録

目次

本庄だんじり、修復完了す・・・





『摂河泉紀和』
と呼ばれる広い範囲に、およそ900台現存すると言われている『だんじり』ですが・・・

それらの中で最も数多くのだんじりが祭礼本番を迎えるのが、これからのシーズンすなわち『秋祭』でございます。


それら秋祭本番を前に、ここんとこだんじりの新調、および修復完了に伴う入魂式が目白押しとなっています。


昨年11月29日(日)に抜魂式が執り行われ、《植山工務店》にて修復が行われていたこちらのだんじりも、先日9月22日(木祝)に晴れて入魂式、ならびにお披露目曳行が行われました。




今回はそれをご紹介しましょう。



東大阪市は『盾津(六郷)地区』本庄(ほんじょ)のだんじり。

こちらのだんじりの抜魂式の様子は、昨年の年末頃にこのブログでご紹介しました。


その時に、このだんじりの経緯なども書き綴っていますので、今回はその辺のお話は割愛します。



泉大津市は穴師地区の池浦町にて長年活躍していたこのだんじり、穴師地区と馴染みの深いワタクシにとっても、『懐かしや』のだんじりなのであります。



平成9年の池浦町の現だんじり新調に伴い、平成8年にここ本庄のだんじりとなってまる20周年ということで、本格的な大修理が行われ、今回は小屋根の枡組が新調されました。


ちなみに、昭和50年代(56年か57年頃)に《植山工務店》にて大修理を行なった際に大屋根廻りはそっくり交換され、現在の姿見となっています。





当時の修復彫師は木下舜次郎の一番弟子で、昭和の終わり頃のだんじり彫刻界を支えた《筒井和男》師であり、今も見送りなどの随所に師の作品が残されています。




さて9月22日(木祝)は各地でだんじりの入魂式が行われておりまして、ワタクシも早朝、岸和田市は福田町の入魂式を拝見した後で、ここ本庄へとやって来ました。

するとちょうど六郷神社での入魂式を終え、これよりお披露目曳行へと出発するところでした。



同神社の境内に小屋を持つ本庄は、神社を出発するところから正式な曳行となります。




この地区の祭礼日といえば10月の第3土日です。
河内地方を中心に無数のだんじりが祭礼本番を迎えるこの日、ワタクシもなかなかここ『盾津(六郷)地区』まで足が向かないのが現状でして、ここ本庄のだんじりの曳行も、まともに見たのはかれこれ・・・



そうだなぁ・・・


あれは忘れもしない・・・






だいぶ前になります。




もう現在のだんじりで、現在の泉州式曳行方法だったと思いますが、あれから随分と年月も経ち、この地でだんじり曳行を見るのは本当に久しぶり。



ワタクシが次の場所へと移動した午前10時以降は、遣り廻しもバンバン披露していたと聞いておりますが、それまでの間も、このだんじりが本庄の町並みを曳かれる姿を拝見させて頂きました。




このだんじりが本庄の地で末永く愛され、安全で楽しい祭礼が続いてゆくことを願います。




本庄の皆さん、この度はおめでとうございます。


信濃屋お半悠遊!だんじり録
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