茶屋のだんぢり漫遊録

目次

八尾の太田にこんな祭あり!《後編》




当サイトでもまだ正式にご紹介していない地区、八尾市の南部太田の秋祭にお邪魔しております。




ワタクシが足を運んだのは10月8日(土)の夜

祭礼としては宵宮の夜を迎えており、この日の昼間は曳いてないので、祭はまだ始まったばかり。




地域の幹線道路のパーキングに車を停め、そこからチャリンコを駆使して太田の町内に入って行くと、さっそく遠くにだんじりを発見!

北町のようでしたが、ちょっと追いきれず、唯一写真を撮れなかったのが北町。


ワタクシは巽町を探してたんですが、割とすぐに見つかり、他のだんじりも。




初めて足を運んだ土地では、とりあえず ひと通り見て回りたいのも事実で、まぁ北町は逃したものの、ほの他のだんじりはひとまず見ました。





さて、この日のメインは巽町と免田町のコラボ。



前回のブログでも触れましたが、巽町は大阪の『天神囃子』が自慢の町に対して、免田町は南河内の曳き唄を取り入れた町。

この2町が町境の辻で向き合い、競うのが『担ぎ合い』です。




実はここ太田の祭の最大特徴は、だんじりを担ぎ上げること。


だんじりの担ぎ上げと言えば、ご存知大阪市は福島区の海老江であったり、生野区の猪飼野のだんじりが有名どころとは思いますが・・・


ここ太田の祭でも、『彫忠』製作の比較的軽めのだんじりとは言え、それを担ぎ上げる事で祭の一番の見せ場としており、この翌日の朝に行われる太田八幡宮への宮入りでは、全町が神社の入口からだんじりを担ぎ上げ、そのまま拝殿の前まで運んで行くというパフォーマンスが見られます。



この日の夜は、巽町と免田町の担ぎ合い。



ワタクシ以前からこの太田の祭礼は映像とかでは見ており、その時からこの太田のだんじりの地囃子の独特さに注目していたのですが・・・

特にこの担ぎ上げの鳴物(お囃子)をよーく聴いてみて、ある事に気付きました。

これ、布団太鼓を担ぐ時の太鼓の打ち方を鉦で表現してるんやわ・・・


布団太鼓と言っても堺市などの『ベーラベーラ』とは違い、八尾には八尾の太鼓の打ち方があり、よくよく聴いてると、この担ぎ上げの時の鳴物も、布団太鼓を担いで揺らす時の打ち方である事に気付いたのです。




長年の謎が解けた・・・



太田のだんじりの村囃子は、布団太鼓の太鼓の打ち方でした。


なるほどね・・・


『泉州十月祭礼』真っ只中の日に行われる祭礼ですが、祭に対する各町の意気込みはなかなか熱いものがあり、一度は足を運んでみる価値のある祭です。




来年、皆さんも一度ご覧になってはいかがでございますかね~?


信濃屋お半悠遊!だんじり録
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