東大阪の『英田』…そこには?《前編》

各地の秋祭が、ほぼほぼ終了しました。
今年もあっという間でしたね。

10月とて4週間ちょっとしかない訳で、その土日たんびにおびただしい数のだんじりが出番を迎え、そして終了してゆくと、祭礼シーズンはあっという間に過ぎ去ってしまいます。
祭礼参加者の皆さん、ご自身の祭礼はエンジョイされましたか?
今ワタクシの手元には、そうした各地域の祭礼の写真が少しずつ寄せられ、その整理などをしながら色々な写真を眺めておる次第。

いずれ当サイトの『写真館』などにUPされるであろう写真たちですが、それらを使って、こちらのブログの方も書き綴っていきたいと思っております。
さて今回はそんな各地の祭礼の中から、こちらをお届けしてみましょうか・・・

いきなり太鼓台の写真からスタートしておりますが、これは10月15日(土)の夜に行われた、東大阪市は『英田(あかだ)北地区』の、『六ケ村パレード』のようすです。

だんじり、太鼓台あわせて六ケ村である様なのですが・・・
まず、東大阪市の『英田』という地区の位置関係から見ていきますと、近鉄花園ラグビー場の西側から北方向へ、中央大通までの地域のことで、東大阪市の中でもだんじり祭の盛んな『六郷地区』の南側・・・といった感じの地域です。
では順を追って見ていきましょう。

写真の太鼓台は、『古水走』の太鼓台。
ここ『英田』の氏神は主に、吉田川島のだんじりが宮入りする『春日神社』と、この古水走、そして町水走の太鼓台が宮入りする『大津神社』があるようで、『英田北地区』という表現になると、近鉄奈良線に近い吉田川島などは含まれず、中央大通に近い水走などが中心となるようです。

さて古水走とは別の太鼓台の写真が出てきましたが、こちらは川島神社の氏子にあたる下島の太鼓台。
あと、『艮(うしとら)』という名の太鼓台も参加していていると思うのですが、ちゃんとした写真は見つからなかったかな?
さて、では本命であるだんじりを見ていきましょう。

こちらは島之内のだんじり。
当サイトの紹介ページにも正式な掲載のないだんじりですが、これはかつて大東市の朋来が所有していた『手づくりだんじり』で、平成21年に島之内が購入。

平成13年に、朋来の自治会長の自作とされている『手づくりだんじり』ですが、『手づくりだんじり』と呼ぶには獅噛みなどの彫物や、屋形などの部材はかなり本格的で、どこかのだんじりの解体された部材を再利用しているようです。

ワタクシ自身が足を運んでの取材ではないので、確証が得られません。
真相を探るのは宿題にしときますか・・・
そしていよいよ!
この地区の目玉とも呼べるだんじりのお出ましです!・・・
こちら!

松原のだんじり。
いきなり登場しました、『北河内型』の巨大だんじりです。

この地区の中にあって、強烈無比な存在感とともに、他を圧倒する雰囲気を醸し出しております。
太鼓台や、手づくりだんじりと比較して、まさに規格外のデカさ・・・

ここ松原のだんじりは、英田地区でありながら氏神は枚岡神社で、その巨大さゆえ宮入りは行わず、ミニチュアのレプリカだんじりを神社に奉納するのだそう。
闇夜に浮かび上がるその巨大なシルエットは、まるで異空間に迷い込んだ戦闘メカと見紛うほどの迫力です。

では次回は、この松原のだんじりについて、もう少し掘り下げてみましょうか・・・
(次回に続く)
<<前の記事 | 次の記事>> |