茶屋のだんぢり漫遊録

目次

北河内なれど北河内型にあらず・・・南大東連合をご存知ですか?《前編》


ちょっとブログの更新が空いていたので、頑張って追い上げていきますよ。


この一週間の間も、各地の祭礼の写真などが手元に入って来ております。

ワタクシ自身が実際に足を運んでないものもありますので、その写真ど撮影者からの聞き取りを元に文章を書き起こしているのもありますので、そこはご了承下さいね。



さてそんな写真たちの中から、今回はこちらをご紹介してみましょうかね~?




これは、大東市の『南大東連合会』と呼ばれる地区の祭礼風景です。

10月16日(日)の午後、『南大東連合パレード』のためにJR住道駅の南側にある『末広公園』に集まって来たのは3台のだんじり。



大野神社から大野、厳密には氏神さまを持たない朋来のだんじりに、素盞嗚神社から灰塚を加えた3台が、晴天に恵まれた末広公園に揃い踏みです。


写真をご覧いただいてすぐわかる通り、『北河内型』のだんじりの宝庫である大東市にあって、この地区は3台とも『北河内型』のだんじりではありません




さらに鳴物ですが、北河内のだんじりには北河内独特の鳴物があるのが一般的だと思いますが、ここ南大東連合の地域は、大阪の『天神囃子』をベースとした、いわゆる『ヂキヂンコンコン系』の鳴物を用いるのも特徴です。




地域的に見れば、ここは大東市の一番南の端で寝屋川の南側にあたり、隣接するのは東大阪市の『盾津地区』であり、祭礼文化圏としては『中河内』に属するようです。



では、1台ずつのだんじりを鑑賞していきましょうか・・・



まず朋来のだんじり。




こちら、新調されたのは平成19年と比較的新しいだんじりなのですが、製作大工は朋来の自治会長なのだそうです。


いくつか前のブログで、東大阪市の英田北地区の『六ケ村パレード』をご紹介した時に、島之内のだんじりをご紹介しましたよね?



その島之内のだんじりは、ここ朋来の先代だんじりで、それも自治会長の自作であるとお伝えしました。


先代だんじりを島之内へと売却したのち、現在のだんじりを新調するのですが、それもまた自治会長の自作と言うことなのです。




モチロン、彫物等を見る限りそれなりの年代を経た物であり、また屋根や柱、台などの部材にしても、素人さんの手による作品とも思えません。

それらはおそらく、どこかのだんじり組み込まれていた部品か、もしくは元々このだんじりが何らかの理由で解体されてて、それを組み立てたのが自治会長さんなのか、その辺の詳しい事情は不明です。

なので、当サイトの地車紹介ページでは、製作年代、大工、彫師とも『不詳』という形にしてあります。





おっと長くなっちゃいましたね。


ではこの続きは次回に持ち越し~




(次回に続く)


信濃屋お半悠遊!だんじり録
<<前の記事 次の記事>>