次々と運ばれて来るだんじり、イベントの舞台裏《その3》

今年の『だんじり in 大阪城』の、だんじり搬入風景をお伝えしています。
前回は『北河内型』、大東市は御領のだんじりの、圧巻にして壮観な搬入風景をお伝えしました。
その間にも、次々とだんじりは到着しており、御領の荷下ろしが終わるのを待っていただんじりがあります。
それがこちら。

御領と同じく大東市で、こちらも今年新調完成した西諸福のだんじり。
そしてもう1台は、こちらも大東市の灰塚のだんじり。

灰塚のだんじりに関しては少し前のブログでもご紹介しましたが、西諸福と並んで、大東市内のだんじりでありながら『北河内型』ではない形式のだんじりです。
完全に夜が明けてから、午前2時頃に到着していた西脇組と育和のだんじりのお姿を拝見して来ました。

まさかそんな時間に到着していたなんてね・・・
西脇組と育和の関係者の皆さんは、だんじりをこの場所に据え置いてから一旦帰宅されたそうですが、数名の方は現場に残り、夜通しだんじりの番をされていたそう。

本当にご苦労さまです。
さて搬入されてくるだんじりも残りわずか。
午前6時45分頃に東大阪市の岩田町が到着。

その後に続いてやって来たのが、今年参加する新調だんじりの中の1台、守口市の南寺方のだんじりでした。

こちらもイベント関係者の興味を引いていた1台で、トラックが到着するなり、みんなここぞとばかり駆け寄って来ます。

《木彫 山本》山本仲伸 師の手による作品で、またご本人の銘まで刻まれた南寺方の獅噛みを、だんじり本体に載せられる前に真近で見ておきたいと、カメラやケータイ片手に関係者の皆さんが群がります。

だんじりの屋根の大きさから見ても、かなり大ぶりであるその獅噛みが、いよいよだんじり本体に載せられると、南寺方の新調だんじりが、そのシルエットを表します。
まるでこの日が、お披露目の日であるかの様な雰囲気。

さぁ、個性あふれる新調だんじりが搬入された後は、一転して幕末に製作された純正『大阪型』のだんじりで締めくくりましょう。
『だんじり in 大阪城』に参加する31台の中で、最後の到着となったのは福島区の海老江西之町のだんじりで、午前7時半過ぎの到着でございます。

派手な新調だんじりで沸き返っていた現場ではありますが、ワタクシ個人はやっぱりこの古き良き形式のだんじりが一番しっくり来るのであります。

むしろ『癒し』とも言えます。
たくさんの見物客が訪れて大変賑わった『だんじり in 大阪城』でありますが、その数時間前というか、真夜中から夜明け頃にかけて、人の目には触れないドラマがこうして繰り広げられていたのです。
なのでワタクシは、『だんじり in 大阪城』について触れるとき、毎年この搬入作業をとても大事に受け止めています。
こうした多くの人達の努力と尽力あって、この大規模なイベントが支えられているのです。

『だんじり in 大阪城』に関しては、まだまだ触れたい話題もありますが、この搬入作業に関しては、これにて置きたいと思います。
では今回はここまで・・・
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