春のだんじり紹介まだまだあるよ

晴天に恵まれております今年の『大型連休』、皆様いかがお過ごし?
4月29日には恒例行事であります『布施地車連合パレード』『長瀬連合地車パレード』が行われ、大変盛り上がりました。

昨日からは神戸市内で『祭礼』が開幕しております。
灘区の河内國魂神社(五毛天神)をはじめ、東灘区のほぼ全域も祭礼を迎えます。

さらに本日は早朝から貝塚市の名越が、今年の新調だんじりのトップを切って入魂式が行われ、また4年に一度、南港インテックス大阪にて行われております『食博覧会』では、5月5日に『摂河州地車聯合』から、鴫野南之町と今福北之町が参加するという、だんじり行事目白押しの『大型連休』ですが・・・

ブログの方は相も変わらず、この春に行われただんじり行事をご紹介してゆきます。
今回のだんじりこちらだ!

宝塚市は中筋南のだんじり。
文化庁が認定する地域活性化事業の助成金を活用し、《大下工務店》にて修復されました。

入魂式ならびにお披露目曳行が行われましたのは3月25日(土)。
実はワタクシ、日にちを1ヶ月間違えて、2月25日(土)にこの場所を訪れておったのです。
ほら、2月と3月って、日にちと曜日が同じじゃないですか・・・
だからね、2月の中旬ぐらいに『25日の土曜日』って聞いたモンやから、てっきりその月の25日と思い込んで、なーんもあらへん2月25日(土)にこの場所まで来て、
『なーんもあらへんやん…』
て言うて帰って来たんですわ・・・

ほら今年の2月ってね、ブログネタに飢えてたんで、なんか一つでもネタ欲しかったんですわな・・・
さて、そんなアホな失敗もやりつつ、迎えた3月の!・・・25日(土)でございます。

だんじり本体は見違えるほどの出来映え。


このだんじりは明治初期に中古で購入されたと言われており、明治4年に、世話人から寄贈された飾り幕の箱が残っていることから、すでにその時、中筋南ではだんじりが存在していたという事で、製作年代を辿れば、幕末頃に製作されたのではないか?・・・との推察が立ちます。

彫師はここ宝塚から伊丹あたりのだんじりにその名を見る《前田》一門の作品ではないかと目されていますが、如何でしょうかね?

前田熊蔵に関しては以前、同じ宝塚市の口谷のだんじりについてのブログで少し触れています。
今回の修復は根本的な大修復として行われ、台木をはじめ大屋根、小屋根、通し柱、さらに担い棒などの新調交換、獅噛みの彫り替えによる復元、ほかの彫物の欠け継ぎ、飾り金具の洗いと再メッキ、土呂幕部分の染め幕の新調、見送り幕の修繕などあらゆる分野に手を加え、完全なる復元修復と呼べるものになっておりまして・・・

その完成した姿は、まるで新調だんじりと見紛うほどの仕上がりとなっています。

こうした根本的なだんじりの大修復は、保存会である『八王子会』をはじめ地域の皆さんの長年の願いであったという事で、その喜びも如何ばかりかと思います。
さてお披露目曳行は午後1時頃より八王子神社を出発し、狭い路地を縫いながら、神社周辺をぐるりと回るコース。

最寄駅であるJR中山寺駅周辺は大型商業施設や飲食店が立ち並び、道路も直線的に整備されていますが、そこから一歩中へと入ると、昔ながらの古い家並みが軒を連ね、その中をだんじりがゆっくりと曳行されます。

約3時間ほどのお披露目曳行も無事に終え、再び神社へと戻って来た中筋南のだんじり。

修復完成しただんじりを、これから未来永劫、末永く大切に曳行されてゆくことを願っております。

中筋南の皆さん、この度はおめでとうございます。
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