茶屋のだんぢり漫遊録

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春のだんじりピークデー《その1》稲葉東編




6月に入りまして、ぼちぼち梅雨の足音も近づいてきているこの時期ですが、このブログではずっと、春の話題をお届けしています。

そう、春はだんじり行事が目白押しだったんです。



3月19日(日)が今年最初の『だんじりピークデー』だったんですが、4月も同じ様な日がありました。


4月23日(日)です。


要するにお日柄が『大安』にあたる日曜日ってのは、祝賀行事が重なる訳ですな。
それ故、この日に入魂式などの行事を執り行う町が多いって事なんです。

この4月23日(日)も朝から数多くのだんじりが入魂式などのお祝い事を行いました。

その様子をまぁ、今回からしばらくの間をかけてお届けして行こうかと思うのですが・・・


速報の様な形で、岸和田市の中北町の入魂式の模様は、先にお届けしていますね。




なので今回からは、それ以外のだんじりをお届けして参ります。

まずその第1回目は、同じ岸和田市の山手方面、山直南地区にて行われました、稲葉町東のだんじりの入魂式の模様をお送りいたします。




まずは午前6時ぐらいに小屋を出発しただんじりは、まだ遣り廻しも行わずに町内の氏神・菅原神社へと宮入りし、入魂式です。



包近町の『楠本神社曳き入れ』の話題の時にも触れましたが、この山直南地区の祭礼は『積川神社の祭礼』として行われる側面があり、祭礼2日目の朝に行われる『五社詣り』では、この稲葉町も含めた6台のだんじりが積川神社への宮入りを行ないますが、稲葉町の村の鎮守はここ、菅原神社であり、たしか祭礼初日の午前中に宮入りが行なわれていたと思います。



だんじりは蜻蛉池公園へ向かうバス通りから、川沿いの急勾配を登って神社へとやって来ますが、本来の参道は、稲葉東のだんじり小屋から、稲葉西の小屋の横を通る一本道が、そのまま神社の正面へと繋がっており、『村の鎮守』としての存在を示しています。




さて入魂式が終わりまして、いよいよこれよりお披露目曳行へと移ります。




まずは蜻蛉池公園方面から山手方向へ、修復後1発目の遣り廻し!



その後、宮入り用の吹きチリから通常曳行用の後旗に取り替え、町内の周回コースを何度も回りながら、お披露目曳行を行います。




稲葉町東のだんじりは平成12年新調の、翌13年に完成したもので、大工は《大下工務店》、彫師は《木下彫刻工芸》木下賢治 師。



今回の修復も《大下工務店》によって行われ、大掛かりな修復はおそらく今回が初めてかも。


今回は入魂式のリポートって事で、彫物の写真は撮っておりませんで、摺出し鼻の上部の『阿吽の龍』も拝んではおりません(てゆーか、ワシ本人は中北町に居てたぞ。写真は当社スタッフによるもの)。



お披露目曳行は前述した町内の周回コースを中心に、時には山手方向へ、時には海手方向へと遣り廻しを行い、いずれも隣接する町へは踏み込まずに、あくまで稲葉町の町内だけを曳行して廻りました。



それでも、遣り廻しを行う2ヶ所の交差点は程近い場所にあり、1周を5~6分で回って来れるんで、予定よりもたくさんの遣り廻しを行う事が出来た様です。






中北町を見てからこちらに移動してきた見物客や、もともと中北町は見物客が多いと思って敢えてこちらを選んで来た見物客も、回数多く披露される遣り廻しを堪能していたご様子。




ではでは、この先も4月23日(日)に行われた『だんじり行事』をお届けしていきますので、今回はこの辺にしときましょか。




稲葉町東の皆さん、だんじり修復完了、おめでとうございます。


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