深井清水町30周年

『大阪夏祭』も7月15日・16日の土日をもって、その過半数が消化されました。
これより夏祭後半戦に入りまして、明日は福島区の海老江が夏祭本宮、そして来週にはいよいよ『天神祭』という流れになっております。

さてブログの方ですが、昨年10月のブログに、堺市は深井地区の、深井北町が新調30周年を迎えた話題をお届けしましたが、今回は同じく堺市深井地区の深井清水町が新調30周年を迎えた話題をお届けしたいと思います。

堺市深井地区は、昭和58年頃からだんじりの新調ブームを迎え、いわゆる『折衷型』と呼ばれるだんじりが数多く製作されました。

昨年、新調30周年を迎えた深井北町は、当時の深井地区に於いて新調された唯一の『岸和田型』だんじりでしたが、今回新調30周年を迎えた深井清水町は『折衷型』だんじりです。

昭和62年に製作された深井清水町のだんじりは、大工《天野工務店》で、棟梁を岸和田市・中之濱町のだんじり新調で知られる天野藤一 師が手がけ、脇棟梁を天野行雄 師が務めています。

彫師は松田正幸、木下賢治、川原和夫各師が名を連ね、大工・彫師とも昭和から平成初期にかけての『だんじり新調ブーム』を支えた工匠達による作品です。

深井北町も同じく昭和62年新調なのですが、30周年の記念行事になぜ1年の隔たりがあるかと言うと、だんじりに限らず、日本の風習として『周年記念』というものは、『かぞえ年』で行われる事がよくあります。
つまり初年度を『1年目』と計算する事で、30回目の祭礼を迎える年を『30周年』とする訳ですな。
なので、今年の深井清水町は『満30年』という形で『30周年記念行事』が行われました。

曳行そのものは自町内のみで、遣り廻しも行われませんでしたが、この深井地区の祭礼の、新しい時代を作り出そうとしていた30年前に想いを馳せながら、今ある祭礼への感謝を込めての曳行となりました。

深井地区では、昭和63年新調で平成元年に完成した深井中町のだんじりが、今年もしくは来年、30周年を迎えます。
まだ記念行事などの情報はありませんが、その深井中町をもって、深井地区でのだんじり新調30周年の流れは、一旦終了となりそうです。

深井清水町の皆さん、この度はだんじり新調30周年、おめでとうございます。
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