信濃屋的・夏祭総括《其之壱》

8月を迎え、台風が過ぎ去り、気づけば9月の『岸和田だんじり祭』に向けて走り出しているご時世なのですが、お盆を過ぎればその流れは急加速します。

その前に、やっぱりこの夏を振り返ってまとめておかないと、前には進めないな・・・という事で・・・
今回と次回の2回ぐらいに分けて、今年の『夏』を総括したいな・・・て考えております。
とゆー訳で・・・!
終わってみればあっと言う間だった今年の夏祭シーズンを振り返ってまいりましょう!

毎年毎年、『大阪夏祭』の開幕はいつや?・・・
てな事を論じますが、明確な答えは出せないのが実のところで、考えてみればその始まりも終わりも、それを受け止める人それぞれなんじゃないの?・・・ていうところに行き着きます。
時期的に、鶴見区の浜が一番早く祭礼本番を迎える他、祭礼本番を前に平野区では各町のだんじりが繰り出す機会が多いので、それを見れば夏祭シーズンの開幕を感じるし、また古くからの言い伝えである『愛染さん』であるというのも正解でしょう。

しかし、人によって夏の訪れを受け止めるタイミングは様々だし、どこかのだんじりに携わる人なら、夏祭の準備のために自町のだんじり小屋を開けた瞬間が開幕やと思う方もおられるでしょう。
なので、明確な『夏祭の開幕』なんて、決められないのが正解じゃないの?
かく言うワタクシ自身も、その感じ方は年によって変化します。
そんなワタクシが今年、『夏祭の開幕やなぁ』って感じたのは、平野区は杭全神社夏祭の『前夜祭』の日でした。

6月の最初の日曜日だっけなぁ、平野のどこよりも早く行われる野堂町南組の制動テストを見に行った時には、まだ『開幕やな!』ていう感覚にはならなかったのでね・・・
それが、数週間を経て、6月25日に平野の『前夜祭』のために商店街へと集まって来る各町の様子を見た時に、
『あぁ、今年も夏祭きたわ!』
って実感したのでね・・・

どこで『夏の開幕』を感じるかは、人それぞれなのかも知れません。
みなさん、あくまで今回のブログテーマは
『信濃屋的』なのでね!
そんな感じで迎えた今年の夏祭シーズンですが、例年と違って今年は、ありとあらゆる夏祭をシラミ潰しに見て回る・・・てな事はなく・・・
割と『必要に応じた所』しか足を運びませんでした。
そんな中で、守口市の大枝神社のだんじりは印象に残ってるなぁ・・・

7月8日(土)の朝、だんじりの宮出し風景が見たくて足を運んだんですが・・・
なんて言うの?・・・昭和に戻ったような風景に出会えましてね。
すぐ北側が京阪・守口市駅に面した繁華街とは思えないほど、下町情緒にあふれたロケーションに佇む大枝神社。

参道にテキ屋が立ち並ぶ神社の境内に、拝殿を背に据え置かれただんじり。

保存会の役員がお祓いを受ける風景、地域の子供たちが走り回っている風景。

やがてお囃子が鳴り、動き出しただんじりは鳥居をくぐって氏地へと繰り出して行く・・・

一年を通して、数多くのだんじりの曳行風景の中では特に何でもない風景なのですが、むしろ『見どころ』と呼べる訳でもない風景なのですが、自分が子供の頃に見た風景が、そのまま再現されている様で、懐かしさと、そんなにも歳を重ねてしまった切なさとが入り混じった体験をしまして、この日のことは印象に残っています。

さぁ、そんな話は良いのですが、この調子で書いてたら、2回では終われない気がしてきました。

長くなりすぎない程度に、今年の夏を振り返りたいと思います。
(次回に続く)
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