秋祭りに向けて、またまた各地の入魂式

あれほどドキドキしながら迎えた9月もとうとう明日で終わり。
暑かった夏もどこへやら、すっかり秋の気候に落ち着きまして、時の流れの早さに驚くばかりです。
さて、『岸和田だんじり祭』の余韻ブログも終わり、またあちこちの『だんじり行事』をお届けして行きましょうかね。

9月1日の岸和田に於ける『三郷の寄り合い』、もしくはその手前の日曜日あたりから岸和田祭の翌日の『落索』までの期間を、『岸和田祭礼期間』と呼んだりしまして、岸和田では『御花寄せ』が行われたり、祭礼までの準備が慌ただしくなる期間なのですが・・・
その期間中も、各地では様々な『だんじり行事』が行われていましたよ!
その中には4台もの新調だんじりが一斉にお目見えした日も含まれております。

それらの中から最初にご紹介するのは、こちらのだんじり!

和泉市は松尾連合の若樫町のだんじりです。
こちら堺市は八田荘地区の、毛穴町の先代だんじりを購入し、9月3日(日)に入魂式が行われました。
これに先立ち、今年の5月28日(日)に先代だんじりの昇魂式が行われたのですが、まだブログではその先代だんじりに触れてなかったですね!

では今回はそちらの方からお話して行きましょかね。
先代地車は、昭和30年に貝塚市新町にて新調されたもので、大工は《大義》植山義正、彫師は木下舜次郎で、西淀川区は野里の『中神車 』と同年に、同じ大工・彫師の手により誕生しただんじりと言えます。

当時の『別寅かまぼこ』の社長が中心となり新調したと言われており『別寅のだんぢり』との異名を取ったとか。
昭和40年代前半に岸和田市は八木地区の小松里町が購入。
昭和56年に《大義》植山義正 棟梁の手により大修理。

同町の現地車新調に先立ち、岸和田市の並松町にあった『泉州健康センター 天然温泉リバティ』が平成元年に購入し、店内に展示されていました。
平成世代のだんじり好きの方なら、このリバティに展示されている頃のだんじりをご覧になった方もあるかも知れませんね。

その後、平成13年に堺市草部の《小松工務店》がリバティより購入し、翌年の平成14年、同工務店より若樫町の有志がリースで借りて曳行したのち、さらに翌年の平成15年に購入。

平成17年10月に正式に入魂式をおこない、その年の松尾連合の連合曳きに参加したのち、翌平成18年より松尾連合へ参入しました。

以来約10年にわたり若樫町にて曳行され、昨年の10月には和泉市の市制60周年を祝う記念行事にも参加。

和泉市内でだんじりの現存する町としては、春木川と並んで最山手に位置する町内から、和泉府中駅前の会場まで、延々10kmにも及ぶ道のりを曳行しての大移動を行いました。
さてそんな若樫町のだんじりも世代交代がやって来ました。
昇魂式が行われた5月28日(日)は、午前中から町内をお別れ曳行。

遣り廻しは行われませんでしたが、アップダウンの多い町内の道を端から端まで曳行。
だんじり小屋のある春日神社の境内にて昇魂式が行われました。

なお、売却先未定のため、現在も某所にて保存されています。
これを受けて次回は、新しく購入された現だんじりの入魂式の模様をお届けしたいと思います。

今回はここまで・・・
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