今年の『だんじり in 大阪城』を総括!《其之参》

今年の『だんじり in 大阪城』の総括リポートも3回目になりました。
そろそろ余韻も冷めて参りまして、、このテーマのブログはこの辺で結びに入ろうと思います。

11月5日(日)を迎え、今年参加する29台のだんじりが午前中の曳行を展開しております。
前日から参加の城東区の10台を含む布施地区、生野区などから参加の16台を先頭に、当日参加のだんじりはバラエティに富んでおります。

大東市から参加の2台あり、西淀川区は野里の2台あり、平野杭全のだんじりあり、そうした『大阪系ヂキヂンコンコン』のだんじりに混ざり、堺市から参加の津久野宮山のだんじりは大勢の曳き手により豪壮に駆け抜け、富田林市から参加の須賀のだんじりは南河内名物『曳き唄』を響かせながら悠然と進んでいます。

そんな中で、詰めかけた見物客の注目を一手に集めているのが、泉大津市から参加の濱八町の2台。
下之町と宮本町であります。

森ノ宮の噴水を越えてから前後の順番を入れ替えて、またまた名物の『カチアイ』を披露しています。
『カチアイ』目当ての見物客は、泉大津のだんじりと一緒に移動するので、『カチアイ』を行うと分かった場所は黒山の人だかりが出来る有様。
完全に今年の『だんじり in 大阪城』の目玉をかっさらっております。

さぁ、そんな感じで午前の曳行は、予定時間より1時間近く押して、ようやく会場へと揃いました。
すでに午後1時です。
さぁ息つく間もなく、会場内での見どころである5台ずつ6チームに分かれての合同パフォーマンスに移ります。

この日のハイライト的な見せ場となるこのパフォーマンスは、最近ではチーム分けされた5台のだんじりが中央に輪になって集まり、手打ちを行うケースが増えてきました。

もともと『貴重な場面』のオンパレードとなるこのイベントですが、その中でもこの合同手打ちは様々な地域から参加しただんじり同士が顔合わせを行うということで、その『レア感』は最高潮に達します。

遠くに臨む天守閣をバックに、何台ものだんじりが数分ごとに繰り広げる『だんじり絵巻』は、さながら太閤はんのお膝元で行われる合戦の演習の様でもあります。

さて、この日は予定よりかなり時間が遅れてましたので、パフォーマンス後の休憩時間や、永田のだんじりを使っての一般参加の曳行などは取りやめになり、息つく間もなく午後の曳行となりました。

まぁ仕方ないっちゃ仕方ないんですけど、ちょっと巻きが入りすぎかなぁ?・・・て思いましたけどね。
午後からの曳行は噴水方面へは行かず、会場を出で右に進路を取り、大阪城ホールの西側から追手門学院の方(天満橋方面言うたらええんですかね?)へ向かい、京橋口から再び城内へと入り、天守閣を間近に臨む極楽橋前の広場にて再集合するコースです。

堺市から参加の宮山のだんじりはこの京橋口の坂下のコーナーで遣り廻しを決め、泉大津から参加の2町は大阪城ホールの西側と極楽橋の前で『カチアイ』を披露し、須賀のだんじりは極楽橋前の広場でいわゆる『でんでん』を披露。

それぞれの地域の特色を如何なく発揮しながら、やがて29台すべてのだんじりが、天守閣をバックに勢ぞろいしました。

全町一斉『大阪手打ち』の後は、西に傾く夕陽を受けつつ退場。
すべてのだんじりが極楽橋前の広場を後にする頃には、陽もとっぷりと暮れ、灯入れ曳行の様相を呈していました。

この『だんじり in 大阪城』は、行政や公的機関などの支援は受けておらず、すべて民間の資金により運営されています。
そのため、会場設営や警備、各町だんじりの運搬費や飲食費など、運営費用の捻出が年々厳しくなっているとのお話も伺いました。

これだけ大規模なイベントになり、これだけ見物客を魅了するイベントを今後も継続して行くには、多くの皆様からの資金援助も不可欠であるとの意見もあり、『だんじり in 大阪城』では今年から『クラウドファンディング』を実施しており、多くの方から資金を助けてもらってますが、まだまだ知れ渡っていたいのも実情と伺いました。

この『クラウドファンディング』は来年も継続して実施して行くとのことなので、このイベントの趣旨にご賛同頂ける方は、少量でも構わないのでご協力頂ければ嬉しいとの事です。
今ここでそのURLはご紹介しませんが、また来年の夏を過ぎた頃、お知らせ出来ればと考えています。

長くなりましたが、今年参加された29台のだんじり関係者、ならびに運営に当たられている実行委員会および『摂河州聯合』役員の皆さんのご苦労に感謝申し上げながら、今年の『だんじり in 大阪城』の総括を締めたいと思います。
皆さん本当にお疲れ様でした。
来年もこの素晴らしいイベントを継続、盛り上げることが出来ますように・・・
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