だんじりの前にまずはこちらの太鼓台から

今月に入ってからずっと『奈良・大立山まつり』のリポートをお届けしています。
何?…もう飽きてきた?
まぁそう仰らず・・・
1月27日(土)に引き続きまして、翌28日(日)のお話に移りたいのですが・・・

だんじり好きにとって、この日の目玉は何と言っても大和高田市から参加の『大和地車保存会』のだんじりなのですが、やっぱりその前にね、初めてお目にかかる貴重なものに触れておかねばなりません。
こちら。

現在は宇陀市の、旧・宇陀郡菟田野町(うだぐんうたのちょう)は、菟田野水分神社の太鼓台。
読み方はもう写真を参照してね。

6台ほどある太鼓台のうち、この日は『宇賀志』の太鼓台が参加してました。

まぁこんな風に町名を記した提灯なりがあればね、初めて見る出し物でもその町名を特定する事は容易です。
まずは宇陀市の場所なんですけど、桜井市の東隣というか、奈良県の東の端。もう隣は三重県となります。
近鉄大阪線の榛原駅から南へ下ったあたりを、菟田野と呼びます。

さてそんな菟田野水分神社の太鼓台ですが、前の日に見た『小川祭り』の太鼓台と、形式は同等と見てよいでしょう、いわゆる『社殿型』の太鼓台。

大きさは色々なサイズがあるでしょうが、前日の『小川祭り』の太鼓台と比べれば、こちら宇賀志の太鼓台の方が枡組の段数が多く、やや大振りです。

屋形も瓦屋根を再現した造りに細やかな彫物が散りばめられていて、豪華な造りになっています。

製作年代や大工や彫師などの詳細は図りかねますが、各地でこれらの『神賑わい』がこぞって製作された幕末から明治にかけての作品であると看て良いと思います。

宇陀市の伝統芸能としての参加で、この日の出番も前日の『小川祭り』同様、中央ステージから正面に割って出て、会場内を練り歩いていました。

さてお次はいよいよ、大和のだんじりの出番を迎えます。

今回はあっさり目にこの辺で置いときましょう。
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