茶屋のだんぢり漫遊録

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追憶…唐国町入魂式




和泉市・松尾連合唐国町の入魂式が行われたのは7月8日(日)の事であります。




そんな時期の話題をまだ引きずってたらアカンやろ〜っで言われそうですが、お写真も手元にあるし、一応ちゃんとお伝えだけしとかないとね〜。

祭礼本番にはなかなか足を向けられない地区は、こういう機会でないと触れれない訳でもあるし・・・



ワタクシ本人はこの日、岸和田市の宮本町の入魂式があり、それを途中で抜けてのこちら、和泉市唐国町の入魂式でございます。




宮本町の入魂式に行かずに先乗りしていた撮影班により、写真や動画などは手に入っております。

唐国町のだんじりは平成13年に新調されたもので、大工は《大下工務店》、彫師は《木下彫刻工芸》木下賢治 師によるもの。



先代、先々代と代々『上地車』を所有してきた唐国町にとって、初めての岸和田型だんじりとなります。


先代だんじりはご存知の方も多いと思いますが現在の羽曳野市は誉田地区の鍛冶町のだんじりで、大正3年頃に堺市の上石津より購入したもの。



上石津で新調されたものかどうかは定かではなく、どこかから購入されたものではないかと言われています。


唐国町ではこの先代だんじりを平成11年の祭礼後の11月に昇魂式を行い、鍛冶町へと売却しており、翌・平成12年は祭礼を休止し、現だんじりの新調完成を待ち焦がれた…とされています。



今回の修復も新調時と同じく《大下工務店》にて行われ、4月末には完成して町内へと搬入されていました。


さて、7月8日(日)の入魂式当日は、早朝から町内のだんじり小屋にて入魂式が行われました。



和泉市の松尾連合は松尾川に沿った南北に長い地区で、北は平野部の箕形町から南は最山手にあたる若樫、春木川に至るまで、各村ごとに氏神を持つ『一村一社』が残っています。



ここ唐国町の氏神さまは菅原神社で、故に唐国町の紋は梅鉢であります。


入魂式を済ませただんじりは松尾連合の主要曳行コースへとお披露目に出ます。



この地区メインの遣り廻しスポットでもある内田町交差点(旧・川中通)は、唐国町からも近い場所。
現在のように松尾連合となる以前から、唐国町にとっては『昔から回っていたコース』という事になります。



この内田町交差点と、その次に待ち構えるファミリーマート前の交差点で何度となく遣り廻しを披露。




ワタクシ自身は岸和田市の宮本町の入魂式を途中抜けして来ましたので、ワタクシの到着時には見物客もまばらでしたが、時間を追うごとに、宮本町終わりで駆けつけてきた見物客で沿道は人垣が増してゆき、最後の遣り廻しの頃にはなかなかの見物客で埋まっておりました。




もう今年の祭礼は終わってしまいましたが、松尾連合では今年、もう1台だんじりの入魂式が行われました。


それはまた、別の機会にご紹介しましょう。



唐国町の皆さま、この度はだんじり修復おめでとうございます。
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