平成から令和シリーズ① ~平成最後の日~

さて、ブログ本題に入ります前に、ひとつ追記を。
4月24日に更新致しましたブログ、河内長野市は市町西のだんじりにつきまして・・・
過去に、昇魂式と入魂式を同時に挙行した例があったかどうかを、ユーザーの皆さんにご教示を賜りたいと申し上げました。
そしたらですね〜
ユーザーの方から当社宛てにメールを頂戴しましてね・・・
あったんですよ。
しかも割と近々。
平成28年(2016年)、6月12日(日)に、藤井寺市の沢田にて、それまで曳かれていただんじりの昇魂式と、新たに購入しただんじりの入魂式が行われておりました。

おぉ!!・・・言われてみれば・・・
そうなんですよ、ワタクシの記憶の端に引っかかっていたのは、多分この事だったんですよ・・・
この沢田に於ける昇魂式と入魂式の同日挙行については、その年の6月22日にブログとしてUPしています。

そう、ワテ書いてまんねん。
もう書いて更新する尻から次々と忘れて行きまんねん。
明らかにワテ自身よりもユーザーの皆さんの方が詳しい!
ご教示下さった方、ありがとうございました。
まぁ、そんな感じで今回もブログ本編へと参りましょうか。
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大型連休も終わり、通常運転の平日が戻って来ました。
大型連休の前と何かが違うとすれば、元号が平成から令和に変わったぐらいでしょうか。
それ以外は別に何ひとつ変わらぬ日常です。
しかし、その元号の変わり目、すなわち『令和奉祝』の目的で、各地でさまざまな『だんじり行事』が行われました。
それはそれは規模の大小こそ様々ではありますが、本当に各地で新しい天皇陛下の即位をお祝いし、新元号スタートを喜ぶだんじり行事が行われました。
でもね〜、まだそれぞれのお写真が手元に届いておりませんでね、今回はワタクシが出向いた場所でのお話。
それはこちら。

平成最後の日となった4月30日(火祝)の夕方、神戸市東灘区・本住吉神社から8台のだんじりが曳き出されようとしていました。
これは、平成最後の日に、それまでの天皇陛下(現在の上皇陛下)のご退位に際し、平成という時代への感謝と陛下の生前退位に奉祝を申し上げるべく、だんじりを住吉グラウンドへと整列させるための曳行なのであります。

ちなみに・・・ではありますが、平成最後の日をもってご退位された陛下を『平成天皇』とお呼びするのは不敬にあたるそうなのです。
『平成天皇』と呼称するのはご崩御されてからという事で、今現在は『上皇陛下』とお呼びするべきなのだそうです。
『上皇さま』とお呼びするのも、本来は正しくないのだとか・・・
ちょいと頭の片隅に置いておきましょう。
その、現在の『上皇陛下』は平成時代、常に災害や戦争の被害に遭われた国民に関心を寄せ、事あるごとに現地を訪問され、国民に寄り添う事をされて来ました。

ここ神戸でも、平成7年に起こった『阪神・淡路大震災』に於いて、上皇陛下はまだ復興ままならない被災地をご訪問され、多くの被災者を励まして回られました。
平成への感謝・・・それは神戸が被災地となった時に、上皇陛下に励まして頂けた事を忘れないための感謝・・・なのでありましょう。

さて、夕方6時に本住吉神社を出発した8台のだんじりは、そこから程近い住吉グラウンドへと入場します。

この前日からお天気が怪しくてですね〜。
4月29日(月祝)の後半からお天気が崩れ、この日の朝から日中にかけても断続的に雨が降っておりまして、本当にだんじりを曳き出しての奉祝祭を執り行うかどうか、主催する『住吉地車振興会』も判断に困ったそうですが、夕方から夜にかけては雨が上がるという予報を信じて、だんじりを曳き出す決断に至ったそう。
さて、住吉公園グラウンドに整列した住吉8台のだんじり。

雨を警戒して、各町とも雨除けシートの準備をします。

今夜は宮入りせず、このままこの場所に据え置く事になっているので、夜にまた降ってくると言われている雨への対策は怠れません。

整列しただんじりの後ろには
『感謝 今上天皇御退位』
と書かれたバルーンが風にたなびいています。

そう、この日の時点では『今上天皇』なのであります。
日が完全に暮れまして、あたりが闇に包まれた頃、この趣旨に賛同して参加を表明した東明のだんじりが到着。

東灘区の一番西の端から、御影地区を横断してはるばるの参加。
明日はこの場所から、令和奉祝記念巡行へと出発します。
そして反対側からは、西青木と横屋のだんじりも到着。

順次入場して来て、住吉8台の両翼に整列します。
住吉8台は揃って前を差し上げ、『答礼の姿勢』でお出迎え。

横屋のだんじりが最右翼に並び、これで合計11台のだんじりが揃いました。
この後、センターに並ぶ反高林のだんじりを中心に、各町が少しずつズレて並び直し、『緩いV字』並びになりました。

こうして、午後7時半頃より記念式典が行われ、30年にわたり続いた『平成』への感謝と、被災地・神戸を励まして下さった上皇陛下への感謝を胸に、平成最後の日は幕を閉じました。

翌日はいよいよ令和元年初日。
山手幹線に阪神間のだんじり45台が集まる『奉祝記念巡行』にて、令和の幕が上がります。
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