茶屋のだんぢり漫遊録

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堺市陶器地区 山本 修理完成入魂式

こんちゃあ~、一週間のご無沙汰、だん馬鹿っす!
連日の猛暑と先週末からの夏祭りの撮影のため少々バテ気味のだん馬鹿でおます。

私事で恐縮ですが、野堂東のしんぺい君、お疲れ様でした!
昨日で大阪市平野区杭全神社は『平野郷夏まつり』も滞りなく終了。特に12・13日の地車の曳行を見に行かれたユーザーの方も多いのでは・・・・!?
8月の初頭まで、各地でおこなわれる夏祭り、地車の曳行を見に行かれる予定の皆さん、くれぐれも熱中症にならぬよう、水分補給と体調管理には充分に気を付けて、一台でも多くの地車を見に行って下さいネ!

さて今日の「だんじり通信」は、前回予告したとおり、大和高田市奥田の地車の事を書こうと思ったのですが、急遽内容を変更して、5月24日(日)におこなわれた堺市陶器地区 山本地車の修理完成入魂式・御披露目曳行をご紹介しませう。

山本の地車は昭和63年、岸和田市の《池内工務店》池内福治郎 匠の手により製作された『折衷型』地車。
今回の修理は同地車新調後初めておこなわれた大規模なもので、岸和田市筋海町の地車製作《隆匠》田中隆治 匠によりおこなわれました。
諸般の事情により、昨年の祭礼は曳行を休止。祭礼から一週間後の10月25日(土)には抜魂式がおこなわれ、同日《隆匠》の作業場に搬入。
地車を解体し、洗い・締め直しなどをおこない、獅噛み三面を富山県井波の澤 義博 師が、また幟台を岸和田市の《木彫高濱》高濱輝夫 師の手により新調し、取り替えられました。

山本1

5月24日(日)の入魂式・御披露目曳行に先立つ4月19日(日)には、約半年の工期を掛けた修理も完了し町内へ搬入。地車小屋に納められました。

山本2

入魂式前日はあいにくの雨模様。天気も危ぶまれましたが、入魂式が始まる頃には日差しも戻り絶好のだんじり日和。地車小屋に納められていた装いも新たになった地車は、町内の式典会場まで曳行。会場内に止め置かれ、入魂式・記念式典が盛大におこなわれました。

山本3

午後からは、待ちに待った御披露目曳行。好天も手伝ってか、近郷近在は元より、遠くは兵庫県あたりからも、真新しくなった地車を一目見ようと詰めかけた地車ファンで大賑わい。
町内をところ狭しと曳行。昨年の祭礼を休止したこともあり、青年団をはじめ、綱を持つおねえちゃんたちも、ノリノリ状態ではち切れんばかり。

山本4

午後3時頃には、隣村の隠自治会館に到着。ここで、隠の地車と顔合わせ。地車の前や後を持ち上げたり、独楽のように地車を廻転させたりと、両町二台の地車の大パフォーマンス。
陶器地区ならではの、「○○じゃい、そらヨイヨイヨイ・・・・」のかけ声とともに、踊狂う、踊狂う・・・・。「狂喜乱舞」とはまさにこの光景・・・・。
その後、隠自治会館を後に自町へ。夕刻まで、ノリに乗った御披露目曳行でした。

入魂式のムービーを見る

入魂式の写真を見る

山本地車の詳細を見る

なお、山本の地車は山本東と山本西の両自治会を中心に曳行。行政上では、山本東は大阪狭山市、山本西は堺市に属しています。
当サイトでは便宜上、堺市陶器地区 山本として紹介しております。
信濃屋お半だんじり通信
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